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罰は罰でも、勇魂マミランディーナから課された其は手荒く善い意味にて名ばかりの罰であった。
何故なら2人が部屋に通されてすぐ、陸攻は勇魂マミランディーナをマミルの名で呼ぶ事を許される。
しかも、御茶とお茶菓子迄御馳走になりつつ雑談に興じながら。
とてもではないが言えなかった。
現在のルー帝国とガ大帝国にて、マミるという文言がどのやうな意味で使われているかなど…
隣に座るカナカはカナカで、陸攻が姉弟子の前で前述の文言についてうっかり口を滑らせてしまったらどうしよう…と気が気ではない。
其を知ってか知らずか、勇魂マミルは上機嫌で話を続けるのであった。
「私の子孫が貴方の戦友…ムジーフさんにとても善くして頂き感謝しています。
そして貴方は、私たちの恩師と後輩たちを忌まわしい鋼鉄の棺から解放してくれた恩人。
あらためて御礼を申し上げます。
ルー帝国義勇隊航空分隊長、海軍大尉一式陸攻様」
この言葉から判るように、マミルはマミさんの御先祖様であるのと同時にワルプの弟子でもある事は間違いない。
また、勇魂マミルから見てカナカが妹弟子である事も。
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