レ6・5月17日投稿予定原稿。

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 此等を全て兵舎迄持ち帰るのも罰のうちという口実で2柱の勇魂から手渡された幾つかの包みを担ぎ、陸攻とカナカは宮殿を発ち第8分隊…ツヴァイゼ分隊の兵舎へと向かっている。 「包みは必ず兵舎に帰ってから開くように。 これも罰ですからね?」 ヴァルハラ宮殿の勝手口にて2人に幾つかの包みを手渡した際、罰と言う割にはうふっと微笑んでいた勇魂マミル。 包みの数は全部で10個。 ツヴァイゼ分隊の人数より1つ多い。 「カナカちゃん。 勇魂マミルは…」 「はい。 私の、いいえ、私たちの最高の先輩です」 カナカは陸攻の言葉にそう答えると、未だ冥界鉄道病院にて治療を受けている魔女ラホム=ケィミアについて話し始める。 魔女ケィミアはカナカが2代目大魔女に就任後の弟子兼友人で、時空間魔法の名人だそうであった。 つまり彼女は、時空間魔法にて陸攻の敗北を知るやカナカと共通の師であるワルプに報せ、間一髪で陸攻を死から救った恩人なのである。 「約束忘れないで下さいね? 万一忘れそうになったら、目を閉じて確かめるのがお勧めです」 「その必要はないよ。 例えスピットファイアやハリケーンの編隊に阻まれても、必ず魔女ラホム=ケィミア嬢の御見舞いに行く。 ゆくさー(嘘つき。ウチナーグチ)は御免だからね」 陸攻がそう応えてすぐ、如何なる理由からかカナカは陸攻の手をキュッと握ってくる。 「? カナカちゃん?」 「コネクトのおまじない。 ラホムちゃん… 私の最高の友達ラホム=ケイミァに教わりました」 思わず首を傾げた陸攻に、カナカはそう言ってえへへと微笑するのであった。
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