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イアンヴェ近郊(…と言っても60㎞は離れているが)に位置するカシム飛行場。
つい最近迄は実質新陸専用であり、滑走路と飛行指揮所そして有り合わせの材料で作った吹き流し位しか設備と呼べる代物がなかったのにも関わらず、一式ペアが離着陸に何等問題など感じなかったという飛行場である
(88㎜高射砲と自走対空機関砲ヴィルベルヴィントは飛行場設備ではない為除外)。
だが、最近では新陸に加えエレクトラ10E輸送機とFi156シュトルヒ偵察機そしてMi24クラカヂール『貨物便』もカシム飛行場を使用している。
元々軍用機である新陸とシュトルヒとクラカヂールはともかく、如何にロッキード輸送機の元となった機体だからとエレクトラ10Eも先述の3機と同じ『待遇』では、遅かれ早かれ事故が起きてしまう危険性が高いのだ。
そこで思いきって拡張工事を行いたい旨を書類に纏め、つい先日イアンヴェ総合ギルドを通してイヴァール=ゴタイソー辺境伯とシゲヒサ=テイルウィップ辺境伯とに各々上申した処、昨夜シゲヒサから飛行場の拡張を許す旨の通達が運送処羽黒屋に届いたという訳である。
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