レ6・11/24投稿予定分。

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ト10 話の視点をマミさん本人に戻そう。 やがてそんな彼女の傍らに舞い降りる深紅のグリフォン。 エリちゃんことエーリカの母ユーミルである。 ユーミルはマミさんにとって魔法の師匠にあたり、実は異世界からの転生者で前世では在原由美という名前であった事を、マミさんはとうにユーミルから直接聞かされ存じている。 マミさんの十八番魔法 『ティロ・フィナーレ』 を伝授したのも技名そのままの詠唱(技名?)を考えたのも技名を叫ぶ魔法発動方法を考案したのも彼女ユーミルであるのだが、それらが何れも御師匠様の御気に入りキャラに由来している事迄は流石に知らないマミさんであった。 尚、ユーミルは今もマミさんを本名のトモエと呼ぶある意味少数派であったりする。 「おはようトモエ。 ほほぉ、また大尉のペアにレッコーされたようだの」 敢えてからかうようにユーミル。 彼女は内心マミさんが 「違いますよ! 幾ら先生でも縁起でもない事を仰有らないで下さい! 怒りますよ!」 …と反応してくる事を期待していたのだが… 「はい… ペアの皆様が私を気遣って下さるのはテアラク有り難いのですが… …自信なくしちゃいます」 自嘲気味にマミさん。 ユーミルは内心 (やはりムジーフ殿の気持ちが気掛かりなのじゃろうな… 相想いであるだけに無理もないわい) …と呟くも、敢えて意地の悪い御師匠を気取り嘴を開く。
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