6人が本棚に入れています
本棚に追加
「あのう」
竜聖が馬に名前つけようかと考えていると一人の子どもが話しかけてきた
「すみません。お水を・・・お水いただけませんか」
その子どもはひどく痩せており明らかに餓死寸前の状態だった
しかし目にはなにやら光が灯っており顔や身体はやせてしまっているもののギラギラと力強いものを感じた
「何故そのような目をしていれる。水だけでは長くは生きれない。何か目的でもあるのか」
竜聖は考えていたことを思わず声に出していた
「姉上。」
「ん?」
「はぐれてしまいどこにいるかわからない姉上に会うまでは死んでも死にきれません。そして生きて名を売れればどこかにいるかもしれない姉上に届くやもしれませぬ」
と子どもには似つわしくない言葉で力強く返事をしてきたのだった
竜聖はしばらく考えたあと
「名は」
カショウ
「カ尚と申します」
「わかった。カ尚オレについてこないか」
「え?」
「オレについてきて飯食って力つけて天下に名を轟かせれるようにしてやる。ついてこれるか」
カ尚はオレの目を黙って見返し
「奴隷じゃなければ」
と力強く返してきたのだった
最初のコメントを投稿しよう!