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「第七十回、シンデレラ・ティアラの優勝者は・・・ポーラ・ペルナ!」
黄色い歓声が湧き上がった。
熱に帯びた会場内で、煌めくティアラを頭につけられた。そしてマイクを向けられる。
「優勝した今のお気持ちは?」
「演技の練習はもちろんですが、学校生活、そして苦手な勉強を頑張ってきて良かったと思いました。オーディションを受けることができたのは、両親が認めてくれたおかげです。そして・・・やっぱり何でもありません」
本当に言いたかった言葉は胸の内に秘めたまま、ティアラをつけたポーラは、観客に向かって深くお辞儀した。
「力強い眼差しが印象的で、審査員全員のハートを撃ち抜きました」
左端にいた男性審査員が言う。
「気の強く気高い心を持った役の演技を見てみたいと思いました。彼女にまさしく、そんな印象を持ったので」
鳴り止まない拍手の中、ポーラは凛として歩きながら、舞台を後にした。
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