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隼を見遣れば、その瞳からも涙が零れていた。
見たことがないと言っても過言ではない隼の涙に、僅かに目を見開く。
「しゅ、ん…?」
「……ごめ…。なんか、幸せ…過ぎて」
「ははっ。俺も」
やっと隼と繋がれたという事実に、涙が溢れた。
優しいキスを落とされて、二人目を合わせて笑った。
「動いても良い?」
「いちいち…聞くなよ」
頬を膨らませながら言うと、隼は眉を八の字にして笑った。
「んっ…」
引き抜いていく途中、弱い所に掠めて声が漏れてしまう。
そんな俺の反応を見て、隼が嬉しそうに微笑む顔が見えた。
「ぁあっ……んっ…ちょ、しゅ、ん…んんっ」
弱い所を的確に突かれて、ビクビクと体が跳ねる。
背筋を電流みたいに快感が伝って、羞恥心なんてどうでも良くなってしまう。
「や、そこっ…ばっか……」
「ん。きもち?」
「ば、か……ぁっ」
俺の腰を持って容赦なく腰を打ち付けてくる隼の姿に、完全に理性が飛んでいるのだと気付かされる。
獣のように舌なめずりをしている姿でさえ、色っぽいと思ってしまう。
僅かに上を向いて来ていた中心を同時に扱かれ、足が宙を蹴った。
「ああぁっ、あっ……やっ…」
弱い所を的確に突かれながら中心を扱かれれば、頭が焼き切れそうな程の快感が襲ってくる。
「あっ、ちょっ……イッ……イッちゃ…ぁっ……あっーーーーー」
体が大きく跳ね上がり、白濁を吐き出すのと共に小さく息が漏れる。
しかし、脱力している俺を横目に再び隼が動き始める。
「お、い……まっ…あっ、ああっ……いま、あっ……イッたばっか…あっ」
いったばかりで敏感になっている体に愛撫し続ける隼に、頭がぼんやりとしていく。
再び中心を扱かれれば、そこは否応なく上を向き始めた。
「だめっ…ぁっ……す、ぐ…イッちゃ、う……ぁああっか、ら」
すぐに達してしまいそうになる俺の中心を、隼がその大きな手で押さえ込んでくる。
「ふぇっ……?」
予想だにしなかったその行動に、目を見開いて隼を見る。
余裕を無くした熱っぽい瞳に、嫌なくらいに興奮した。
_____
◽︎隼
眉を八の字にして、潤んだ瞳で見つめられればほんの少し残っていた理性すらも吹き飛ばされる。
ダラダラと先走りを垂れ流している琉のものを押さえ込みながら、再び中を突き上げた。
「んぁっ…しゅ、んっ……や、やだっあっ」
腕でどうにか顔を隠している琉の姿が、余計に俺を煽ってくる。
片手でがっちりとその細い腰を掴んで弱い所や、最奥を何度も突き上げる。
「ぁっ……ん、やっ…ああっ」
俺の腰の動きに合わせて体を跳ねさせている琉が、どうしようもなく愛おしい。
俺をもっと受け入れようと、厭らしく動く細い腰の動きが興奮を煽る。
「ひっんぁっ」
グリッと先端を親指で強く擦れば、中が締まってグネグネと蠢く。
引っ張られそうになりながらも、必死にそれを押さえ込んだ。
「お、ねが……ぁっ…も、イきた……ぁっああっ」
閉じ着れなくなった口から漏れた唾液を舐め取り、その薄い唇を奪う。
「琉…。愛してるよ」
頬を撫でながら伝えるけれど、今の琉はそれどころじゃないようだった。
真っ赤な顔で目を潤ませながら、必死に快感に耐えている。
ゆるゆると動かしていた腰を一旦止めて、両手で琉の腰を抑え込む。
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