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ニッと口角を上げると、反対に琉の顔からは血の気が引いて行った。
「しゅ、ん……待っーーーんぁあああっ」
弱い所を思い切り突き上げると、琉は腰を仰け反らせた。
甲高い琉の声に、滲み出す笑みを止められなかった。
可愛い。
可愛い。
なんでこんなに可愛いんだろう。
腰を打ち付けながら、仰け反る首筋にキスを落とす。
胸の飾りをピンッと弾いて、反対の飾りを口に含みわざと音を立てて舐め回す。
「やっ……しゅ、ん…あっ…あぁっ…まえ…さわっ…て」
俺の頭を力の入っていない手で押し返しながら可愛い事を言う琉の声はぐずぐずに崩れている。
胸の飾りを摘んで愛撫すれば、琉の体が小さく跳ねた。
「琉?ここ、きもちーの?」
両手で弄びながら尋ねると、琉は恥ずかしそうに首を左右に振った。
目をきつく瞑って首を振る姿が、あまりにも可愛らしい。
「んでも、中……めっちゃ締まるよ」
「や、だ……ぁっ……ぁああっんっ」
恥ずかしがる姿があまりに可愛くて、つい意地悪を言ってしまいたくなる。
涙目で俺を見る琉の姿に、嫌なくらいに興奮した。
「おね、が……ぁっあっ…まえ、さわっ……て、よぉ……」
いつもでは考えられないような琉の言葉に、一瞬いってしまいそうになる。
それを必死で堪えて、微笑みながら琉の物に手をあてがった。
「あっあぁっ……は、げし…イ、く……あっ…んーーー」
激しく腰を打ち付け、先端を刺激してやれば、琉は呆気なく達してしまった。
我慢させていたからか、出したものが琉の顔にまで飛び散る。
中の締め付けに耐えられず、琉の中で俺も達した。
琉の上に静かに倒れ込み、二人揃って荒れた息を整える。
すぐ横にある琉の顔をこちらに向かせて、琉の出したものを拭ってやると、恥ずかしそうに視線を逸らせた。
その顔が愛おしくて、反射的にキスをする。
「んっ……」
ずるりと琉の中から抜けると、小さく琉が声を洩らす。
脱力したままの琉の額に、チュッと口付けを落とした。
「お風呂入る?」
頭を撫でながら尋ねると、顔を赤くさせながらこくりと頷く。
「おいで」
なーんて、琉が来るはずないよな〜
とは思いながらも、両手を広げて琉の反応を伺ってみる。
琉は一回目を逸らしてから、もう一度俺の目を見て俺の手を取った。
予想外の反応に驚いてしまいそうになるのを必死に隠して、喧嘩が強い割には細っこい琉の体をお姫様抱っこで持ち上げる。
「おいっ!この運び方は…さすがに」
「まあまあ、直ぐだから」
さっき以上に顔を赤くしている琉を宥めながら、シャワーで軽く流してから露天風呂へと連行する。
湯船に浸からせてやると、琉はスイッと俺から距離を取った。
「んな警戒しなくても、さすがに今日はもうやんねえって」
「いや…そうゆう訳じゃなくて…」
俺から離れて、膝を抱えて小さくなる琉に、首を傾げた。
部屋の中から漏れる光に照らされた琉の顔は、ほんのりと赤く染っている。
「恥ずかし…」
あからさまに視線を逸らしている琉の姿に目眩を覚えた。
同じ男だというのに、いちいち動きが色っぽい。
かきあげられた蜂蜜色の細い髪の毛。
俺とは比べもんにならない程に白い肌。
細い首筋までほんのりピンク色に染めて、薄い唇を僅かに突き出している。
男子高校生と言う言葉が似合わない、色っぽい仕草がいつも俺の理性を壊そうとしてくる。
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