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朝日野 信太朗(あさひの しんたろう) 二十歳、大学二年生。 信太朗が生まれる前に父親が蒸発。母は女手一つで信太朗を育てるが、育児と仕事ばかりの日々にストレスが溜まっていく。新しい相手を見つけようと奮闘するが、子持ちの女性という理由で真剣に付き合ってくれる男性が見つからず、次第に信太朗を邪魔者扱いして恨むようになる。信太朗は母からの暴言や愛されるために機嫌を取る行動に疲れて心を病む。 小鳥遊 野薔薇(たかなし のばら) 二十二歳、大学四年生。 物心付いた頃から自分の生きる意味を考え、不思議と死が魅力的に感じていた。成長していくにつれて他者との違いに苦しみ、なかなか周囲に溶け込めない野薔薇を心配して親が病院に連れて行ったところ十一歳でアスペルガー症候群だと診断が出た。病気だと判明したことはむしろ野薔薇を安心させたが、死にたい気持ちを加速させる結果にも繋がり、その頃から自殺未遂を繰り返すようになる。 浅見 いちご(あざみ いちご) 二十三歳、無職。 父親がリゾート地開発会社の社長、母親が外科医という資産家の娘で、両親に甘やかされているおかげで働かずとも遊んで暮らせている。しかし、浪費癖が凄まじいせいで親からのお小遣いだけではやり繰り出来ないためパパ活をしている。過去に付き合っていた彼氏に暴力を振るわれており、別れた後もトラウマでPTSDを発症してしまい、もう一生本命を作らないと決めたことがきっかけで稼ぐ方法にパパ活を選んだ。 堀木 三好(ほりき みよし) 三十一歳、サラリーマン。 典型的なブラック企業に勤め、休みも稼ぎも少なく、上司からのパワハラに耐える日々。転職しないのは、高校時代に三好がクラスメイトをいじめており、その過去を後悔して現状の苦しみは自分の犯した罪への罰だと思っているため。 天王寺 風(てんのうじ ふう) 二十六歳、フリーター。 幼い頃に火事で両親を亡くし、養護施設で成人まで育った。両親の祖父母も亡くなっており、叔父や叔母もいないため天涯孤独の身である。両親の愛を受けられないことに苦しみ、加えて火事に遭った際に胸元に大きな火傷を負い、それが原因で醜形恐怖症となる。友人に火傷跡を見られた際に気味悪がられたことでより一層心を病むことになった。
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