救い

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救い

女性が"去った"後、 少女の周りには人が集まるようになった。 目的はただ1つ。 "救い"を求めにくるのだ。 少女自身は、今までの2人を救った覚えはない。 ただ、思ったことを言っただけ。 ただ、歌を歌っただけだ。 少女は変わらず、街で歌い続けた。 近づいてきた人の悩みを聞いて、 時に歌い、時に話す。 多くの人が少女に救われた。 それと比例していくように、 少女の周りに人が集まらなくなった。 なぜなら、次々と人が"去って"いったから。
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