5人が本棚に入れています
本棚に追加
救い
女性が"去った"後、
少女の周りには人が集まるようになった。
目的はただ1つ。
"救い"を求めにくるのだ。
少女自身は、今までの2人を救った覚えはない。
ただ、思ったことを言っただけ。
ただ、歌を歌っただけだ。
少女は変わらず、街で歌い続けた。
近づいてきた人の悩みを聞いて、
時に歌い、時に話す。
多くの人が少女に救われた。
それと比例していくように、
少女の周りに人が集まらなくなった。
なぜなら、次々と人が"去って"いったから。
最初のコメントを投稿しよう!