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この庭園は暖かい日差しが入り、温度は暑くも無く寒くも無いので過ごしやすい。
アスラは鈴が縁側から足を下ろしているのをいいことに、ごろりとその膝の上に頭を置いた。
もうこんな光景はよくあること。
最初は鈴も驚き足が痛くなるのを我慢して固まっていたが、立ち上がれなくなった鈴をアスラは、もろい、と言って以後長い時間はしなくなった。
でも鈴の膝枕を止めようとはしない。
最初の頃よりだいぶ肉がついた。
寝転がりながらアスラはそんな事を思う。
出逢った頃の貧相な姿は、目一杯食事を与えたおかげかかなりましになり、顔の色も良くなった。
全部自分がこの娘を変えたのだと思うとアスラは不思議と満足感に浸れる。
表情も最初の頃より色々と見せるようになって、アスラはそれも満足していた。
きっと自分がとってきた獲物が肥え太ってきて喜んでいるようなものなのだろう。
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