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「違う見方?」
「うん。
だってこうやってアスラと話が出来て、優しくして貰って、他のあやかしの人たちにもだいぶ挨拶とか会話が出来るようになって。
もっともっと相手の事が知りたいって思うの。
きっと他の陰陽師もアスラ達と話せば」
期待に満ちた目をする鈴に、アスラは大きな声で笑い出した。
「なんてめでたい頭だ」
鈴はアスラの笑う意味とその言葉の意味がわからない。
「お前がここで無事にいるのは俺が連れて来て危害を加えないよう言いつけてあるからだ。
別にお前と親しくなりたいなどと思っている訳では無い」
馬鹿にすると言うよりは、事実を言ったまでのこと。
だがこの娘はこの言葉に悲しむだろうか、とアスラの頭に考えがよぎった。
「知ってる」
鈴の答えはアスラにとって意外なものだった。
「ここにいて安全なのはアスラが偉くてみんなに言っているから従ってるだけだよね。
だけどそれでも会話が出来るようになったよ。
おはようございます、ありがとうございます、それに言葉は返さなくても反応するようになってくれたり、簡単な返事ならする人もいる。
それはアスラが私をここに置いてくれたから。
だから私はあやかしときちんと話す事が出来るという事だってわかったの」
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