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鈴が座敷牢に入れられ二週間ほど。
食事などを使用人では無く男の陰陽師達が複数人で持ってくる。
そしてニヤニヤしながら鈴が食事を終えるまで格子越しに見ながら待っていた。
表向きは複数人で行動する方がいざという時戦いやすいという理由を次郎にして、男達は代わる代わる美しい鈴を眺めに来ていた。
鈴に色々と話しかけてくる者もいて、その中には出してやろうか、ご当主様との間を取り持ってやろうかという。
食事も何故か豪勢で、それを手配してやったのは俺だ、いや俺が働きかけたのだと言い出す始末に鈴は困惑していた。
なんせこの屋敷に来て若い男の陰陽師達と話した記憶はほとんどない。
陰陽師の修行と称してあてがわれた者は全て高齢だった。
何故急に男達が自分に構うのか、鈴にはその理由がわからなかった。
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