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でも、来世も僕のせいで海が黒いままなら
きっと僕はそこで生きるなんてできないよな。
なんて馬鹿なんだろう。
死にたい時はいつだって海へ歩く。
海の青は、僕の深く沈んだ心の色とよく似ていて落ち着く。救われる。
でもそれと同時に、太陽に照らされて白く光る波が
まだ死について考えたことの無い、無知で純粋だった頃の僕の心の色とよく似ていて悲しくなる。毎回僕の心を突き刺してくる。
でも、白は青に勝てない。
海はあまりにも広く深いのだ。
あんなちっぽけな白い波なんて、どこまでも繋がる青に勝てるわけが無い。
だから生きていられる。青のために生きている。
その青を僕が変えてしまうということ
ずっとあの青の中で泳ぐことを夢に見ている。
息継ぎなんてせず、永遠に泳ぎたいだけ。
黒い海なんて海じゃないじゃん
死んでもいないのに来世に絶望が訪れた。
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