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「あぁ。診察中はそんな話出来へんかった。俺の後にも患者さん沢山おったからな。今日、二十時に、駅前のカフェで話してくれるそうや。君らも来るんやで。ちゃんと女性スタッフも同行するって言うといたんやからな」  横に寝転んだまま、教えてくれたバロンさん。 「あっさり、承諾して下さったんですね!」  確かにバロンさんは、イケメンだ。そこに気を取られたのだろうか。 「めっちゃ困っとるって、懇願したねん。貴女のお友達のことで。って言うたら顔色変わったわ。依頼者からの依頼やから、絶対、探し物は見つけてあげたいねん。彼女のご主人は貴女が紹介したそうですね。そのことと、とんぼの小物のことと何か関係があるんでしょうか? って聞いたら『分かりました』って」
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