りんこちゃんは占い師になりたい

1/4
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ

りんこちゃんは占い師になりたい

「お金欲しいー」 突然入ったりんこちゃんからのLINE 「そうだね。私もお金欲しいかな」 無難に返しておく 「私さ、副業しようと思うんだよね」 りんこちゃんは旦那さんと二人暮しの会社員。 家事が苦手で、掃除・洗濯・料理は旦那さんがやってくれてるというナイスなご家庭。 「副業?何かあてがあるの?」 専業主婦な私も何か稼げないかと日々考えている為食いついた。 「メールとかの占い師なろうと思うんだよね」 正直人のことは言えないが、文章力どころか考える力も足りないりんこちゃんが出来るような仕事ではないだろう。 と、脳内でボロくそなことを考えていた。 「え?そんなんどうやってなるの?」 実際なり方にも疑問を抱いた。 この情報社会、メールで占い師なんて誰が依頼をするのだろうか。 どうやって顧客を得るのだろう。 そんな稼ぎになるとも思えなかった。 「今日も10万くらいの大阪のセミナー行ってきたんだけど、来月の東京のセミナーもいけば月30万くらい稼げるようになるらしいよ!!」 私は確信した。またコイツは新手の詐欺に引っかかっている。と。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!