事実は小説よりも奇なりと申します

りんこちゃんは恋をしたい1

｢やばい！私運命の人見つけたかもしれん｣

お、、おう。今回も訳の分からないLINEを。
お姉さん既婚者やん。

｢どこで運命見つけちゃった？｣

｢今車の免許取ろうと思って自動車学校通ってるんだけど、そこの先生！！ねぇ、どうやって落としたらいいかな？｣

なるほど。完全なる片思いなわけか。
しかし先生も大変だな。既婚者でただ運転教えてるだけの生徒から勝手に運命の人にされて。

｢とりあえずマジメに授業受けて、出来る生徒アピールがいいんじゃない？｣

｢えー、分からないってなんか色々質問しまくってるけどダメかな？｣

すげぇ。絶対めんどくさい奴でしょそれ。

｢出来る子で、マジメに頑張ってる子の方がやっぱり先生も応援しようって気持ちになるんじゃないかな？｣

｢そっかー…でさ、気持ちっていつ伝えるのがいいかな！？早めの方がいいと思う？｣

もうホントやめてやれよ。
既婚者にそんなグイグイ来られても迷惑すぎだろ。

｢卒業のときがいいんじゃないかな？もう先生と生徒じゃなくなるわけだから、素直な気持ち聞けると思うよ｣

｢じゃあそうしようかな！それまで親密度上げていけばいいもんね！先生も離婚考えてくれたらいいなー｣

……先生も既婚者かよ(笑)

そして自分は離婚考えてるんだろうか。

その後りんこちゃんから運命の人の続報を聞くことはなかった。