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うんざりした顔をすると、戸本が真顔で
「そうか?」
と首を捻る。
「俺いるの気づかずに、でかい独り言言ってるんだと思ってた。」
「いや、田口に訴えてた。」
「うぜー。」
「そうか?」
「うぜー。」
「そうか?」
「何回やる?」
「何回でも。構ってもらえれば俺は満足だから。」
ニッコリと笑う男前な同期を見つめてため息をつき、コーヒーをすする。
「田口。」
呼び掛けられたが、かまってちゃんを構うと、永遠に構ってやらなくてはいけなくなるので、無視をすることにした。
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