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翌日から、学校が終わると病院へ、という生活が続いた。
病院の待合室は、患者であふれていた。一週間、二週間と、毎日のように顔を合わせる
患者がいる。特にどこも悪くなさそうなのだが、いる。否が応でも観察してしまう。
この人たちにとって、病院に来ることは、日常生活の一環なのかもしれない。会社をリタイヤし、子供も独立し、伴侶も去ってしまえば、孤独な生活を送らねばならなくなる。話し相手を探さねば、寂しい人生を送ることになる。ここに来れば、同じような境遇の人々に出会える。共通する話題がある。話し相手がいる。だから病院に来るのだと自分なりに理解した。
待合室で楽しそうに話しこんでいる老人たち。あんたは本当に病気なのかと疑いたくなる。彼らにとって、病院は社交の場なのかもしれないが、本当に具合の悪い患者にとっては迷惑な話だ。
言いようのない不安に押し包まれながら毎日を過ごさなければならなかった。
夜、布団の中でこれからのことを考えると涙が滲んできた。
食事はコンビニで買って済ませていたが、瞬く間に金が減っていったので、「ご飯の炊き方」をスマホで調べた。スーパーにも初めて足を運んだ。
この間、母の意識は依然としてはっきりしないままだった。
「ちくしょう」悔やんでも後の祭りなのはわかっている。それでも悔しかった。
「君しかいないのだぞ」
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