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ベッドの上でくたりと身体を預けていると、亘は荒い息を吐きながら立ち上がり、唇を拭う。ぼんやりと見上げたその姿はやけに扇情的で全身が痺れた。
高く反りかえった熱に、ゴムをつけ始める。どこに持っていたんだろうと、眺めていると「里帆のところのゴムだよ」と口元を緩めた。挑発するような目に、里帆はうっとりと亘を見つめる。
「そんな目されると無理だ……挿れるよ」
亘に足を抱えられ、蜜口に亘の熱が当たる。蜜口を広げ、押し込まれる熱。
「あ、んんーっ!」
衝動のまま一気に奥まで貫かれていた。ぎちぎちに里帆の中を埋める熱に、里帆は浅い息を吐いた。
「あ、あぅ」
敏感な身体は痙攣する。知らないうちに亘の熱をぎゅっと締め付けていた。
「は、ぁ……里帆の中、すごい……熱くてきつい」
「いま、だめ、だから……」
どこもかしこも敏感だ。亘の熱が入っているのはもちろん、汗ばんだ大きな手でふれられるだけでいつ達してしまうかわからないくらいだ。
「……ッ、動くよ」
「えっ」
まだ中はびくびくと痙攣していたが、亘の顔が必死だったので見惚れるだけで抵抗はできなかった。亘は腰を揺すり始める。挿れた時は激しかったのに、揺さぶりはゆるく、安心した。亘は里帆の身体の横に手をつきながら中をかき混ぜる。
「あ、あんっ……亘、くん」
濡れた音と肌がぶつかる音が部屋中に響く。
「……外、誰か通るかもしれないね」
「えっ……」
「っ、すごい、締まった……こういうの好き?」
亘が眉根を寄せながらも、ぐりぐりと深く奥を突いた。
「ち、違……やだ、もうやめよ? 亘くん」
「……大丈夫だって。最上階なんてめったに来ない」
亘はさらに激しく揺さぶり始める。腰を押し付け、奥の奥まで届くように貫いてくる熱。
普段のやさしさからは到底想像できない荒々しい動きだ。里帆は甘い声をあげながら揺さぶられる。繋がっている場所からはぐちゅぐちゅと音がして、蜜が溢れシーツへと垂れる。
「っ、もう……いく……」
「あ、あっ、あ」
亘が苦しげに息を吐く。じっと、里帆を見つめるその目は情欲をはっきりと表していて、里帆はより一層奥がうずいた。
「く……っ、ン……!」
亘がびくびくと腰を震わせる。
ずるりと抜かれる熱に、里帆は終わった合図だと思い深く息を吐く。
余韻に浸っていると、亘に腕を掴まれた。
「……ごめん、もう一回」
「え、待って、亘く」
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