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主な登場人物 (2022年10月23日、人物を追加しました)
成瀬 絢音 (17)
主人公。
名家とは名ばかりの斜陽した旧家である和泉家の次女。
しかし妾腹……正確には父親から認知されてはいるものの婚外子であるが
故、和泉家の人間はもちろん使用人達にすら真っ当な扱いを受けられないで
育った。
母・静音と父・絢治は元々恋人同士であったが、和泉ナツの横恋慕で静音の
想いは成就せず、既に絢音を身ごもっていた静音は産後、僅か1ヶ月で亡
なった。
何よりも世間体を気にし"超"がつく程の見栄っ張りの継母の意向で、実子・
茉莉江と同じ名門私立の進学校"祠堂学院"に入学。
現在3年生で、この学校に外部入学した時から生徒会役員を務めている。
和泉 絢治 【旧姓・成瀬】(50代)
和泉家第◎◎代目当主。茉莉江と絢音の父。
代々和泉家が営む(株)嵯峨野書房代表取締役社長。
実家はもう廃業してしまったが、関西系の指定暴力団で和泉ナツとの結婚前
は若頭を務めていた。
和泉 ナツ (50代後半)
絢治の本妻。
入婿の夫・絢治とは完全な政略結婚。
初夜で交わした性交渉だけで身ごもった娘・茉莉江を溺愛する。
絢治とは互いにギブアンドテイクで割り切っていたつもりだが、
自分の意に反して引き取った絢音に当たり散らして、絢治に対する不平不満
や日々のストレスを発散している。
余談だが、絢治とは初夜の後完全なセッ◯スレス状態だが、50代に突入し
ても尚、男遊びはかなりお盛んで、ホストクラブへ出かけたり、自宅とは別
に所有しているマンションへ出張ホストを呼び寄せたり、毎日忙しそう。
和泉 茉莉江 (17)
和泉絢治・ナツ夫妻の一人娘。
絢音と同じ私立祠堂学院に通う3年生。
留年の理由は゛病気のため1年間休学したせい゛となっているが、それは世
間体を気にしたナツがついた嘘で。
本当は学校の成績と素行不良が祟ったせい。
スクールカースト最上位のお嬢様。
絢音と違って試験はいつも赤点ギリギリ、内申評価も芳しくない為、ナツと
共に今から主任教諭らへのごますりに忙しい。
意外と寂しがり屋。かまってちゃん。
小学校6年生の時から某大手芸能プロダクションの付属タレントスクールに
も通っており、ナツの熱心な営業活動の成果で、近頃は基礎化粧品や清涼飲
料水のCMも数本出演作があり、わがまま・たかビーでもそんな性格を生か
した役柄に起用される事もあるので、まぁ、仕事にあぶれる=干される事は
ないと思われる。
三上 柾也(19)
互いの母親同士が女子高生時代の親友だった縁で絢音とは幼馴染み。
勉強が出来ないワケじゃないのに、未だ祠堂学院3年・特進クラスに在籍中
の物好き。元生徒会長。
学院では”近寄り難いクールビューティー”として知られている。
バイセクシュアル、今付き合ってるのは同級生。
鬼束 蒼炎
❌❌年前解散した広域指定暴力団"雲竜会"の元総長。
堅気になった今は極道だった頃の稼業・芸能関係の仕事を主な生業としてい
る。
手嶌 竜二 (推定40代前半)
極道だった頃は組織の若頭。
鬼束が営むコスモ企画(株)の代表取締役社長。
怜悧な見た目でどことなく取っ付きにくい雰囲気に見られがちだがトップに
立つ人間としての資質を持っていて、義理人情に厚く部下の面倒見も良い。
一度結婚に失敗しているせいか、異性からのお誘いは数多あっても交際には
やや消極的。
柾也は実姉・温子の息子。つまり甥になる。
絢音の父・絢治は大学時代の先輩で、京都の実家に下宿していた事があり、
温子と絢治を通して絢音の母・静音とも知り合った。
絢音の名付け親は手嶌だったりする。
鬼束 智希 (19)
蒼炎の亡くなった一人娘の長男。
竜二の元で行儀見習い中。
昔気質の任侠道を地で行くような性格で、困っていたり苦しんでいたりする人を見ると放っておけず、場合に依っては彼らを助けるために体を張る自己犠牲も厭わない。
鬼束 恵(16)
智希の妹。
恵は今時の女子高生で祠堂学院高等部の3年。
絢音とクラスは違うが同じ生徒会役員メンバーなので入学当初からの親しい友達。
余談だが、他人を見た目や家柄で評価・判断するスクールカースト最上位の
和泉茉莉江や京子を始めとする姫グループの面々の事は大っ嫌い❗️
久住 咲夜 (17)
父方の叔母が(株)嵯峨野書房城東支社の受付嬢をしてる関係で、
その叔母から社長・和泉絢治の娘2人とマンションで一緒に暮らして
欲しいと頼まれ、゛リトル・ライオン・レジデンス゛で共同生活を始める。
ハーバード大のロースクールを飛び級で卒業した才女。
周囲の勧めでニューヨーク州の弁護士資格取得。
母親はアメリカ国籍、日系4世。父母は・年前離婚。
今までニューヨークを中心にプロのモデルとして活動していたが、心境の
変化で来日。
日本でもプロのモデルとして活動中。
(株)嵯峨野書房城東支社企画部及び月刊カムアウト・チェリーボーイ
編集部編集長・羽柴 禅の娘。
※発展編から登場頻度が多くなる、と思う登場人物
深大寺 虎造 (61)
人呼んで゛Mr.グレー゛。
政治家絡みの事件には大体関わっていると言われる、大物政商。
亡き妻が自らの命と引換えに産んだ唯一の男児・虎河を溺愛
し、その一人息子が一目惚れした女性、絢音との結婚を強硬な手段で成し遂
げさせる。
㈱深大寺貿易 代表取締役会長兼社長。
深大寺 涼香 (35)
虎造が還暦を過ぎて迎えた後妻。
虎造とは26歳の年の差婚だが夫婦仲は良い方。
結婚前は祠堂学院高等部の元教諭だった(専攻は英語)。
深大寺 虎河(23)
虎造の一人息子。
祠堂学院大学藝術学部卒業後、就職は父が経営する深大寺貿易へ
入社したが、自分が気の向いた時くらいしか出勤しない、ほぼ幽霊社員。
女ったらし・酒癖が悪い・金遣いも荒い――等など、挙げ始めたら
キリがないくらい悪評あり。幸い、絢音と結婚後それらの兆候は
鎮まったかのように見えたが、長年染み付いた悪癖がそう簡単に治せる
はずはなく。
ドラックにまで手を出してしまう。
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