手を伸ばしていい?

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楽しい時間はあっという間に過ぎていき… 気がつけば日が傾き、空がオレンジ色になり始めていた… 2人の別れの時間が迫っていた…。 「そろそろやんなー」 「そだね…」 「目に見えてテンション下がりすぎ笑」 「だってしゃーないじゃん…翔真さんと会えて楽しかったから…」 「俺もだよ?」 2人が出会った場所へと戻り… 本来ならそれぞれ帰路につかないと行けないのだが…愛華はずっと立ち止まってしまっていた… そんな愛華をずっと見守っている翔真。 「…また…会えるかな…」 愛華が小さく呟いた言葉は多くの雑踏に紛れていく… 「また会えるよ」 「⁉️」 翔真の返答に愛華は俯いていた顔を上げた。 その瞬間、翔真が愛華にそっと微笑み、触れるだけのキスをした… 「笑 …顔真っ赤笑」 「…っ‼️」 愛華は言葉にならない状態で、翔真の体を叩いた。 「もぉ‼️」 「したくなかった?笑」 「〜‼️‼️」 「愛華はホンマにわかりやすいわ笑」 そして2人はそれぞれ帰路に着くために電車に乗り込んだ…
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