~Prologue~

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 いつしかブラのホックがふっと外れる衝撃を覚えた際には、ブラは衣服もろとも取り払われていた。  そして華奢な見た目とは裏腹に、思いの外豊かな胸は弾むようにしてまろび出てしまっている。  自身の痴態を捉えてしまった彼女は、とんでもない羞恥に見舞われ真っ赤になって身悶えつつも両手で胸を隠す。  だが、それは彼によってすぐに取り払われてしまい、無防備な胸の頂に、ワンコがむしゃぶりつくようにして食らいつかれてしまっては、どうしようもない。  ただただ真っ赤に身悶え、初めて味わう甘美な快感の坩堝へと飲み込まれてゆく。  (れん)は、この夜初めて、この世の中にこんなにも甘美な刺激があるのだということを嫌と言うほど身をもって知らしめられたのだった。  ずっと友人だと思っていた、自称女装男子である彼ーーカレンとどうやらこのまま致してしまうらしい。
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