どうせ私が、魔女。

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どうせ私が、魔女。

「そう言うことか。でも、これじゃあ。どっちが本当に魔女だったのかはわからないよ」 「そう思った?私はこの記憶をきちんと全部持っているから、正解がわかるんだけど」 「教えてくれないの?」 「わからないの?」 そう言うと、妹は。 ええと、こちらの、今現在のこの世の方での、私の妹。 うたこの妹である彼女は、ニヤニヤと意地悪な笑顔を浮かべるのだった。 どうしても、自分で答えを出せと、そう言われているようだった。 でも、きっと、アンタのことだからね。 私が、どっちが本物の魔女だった、と言ったとしても。 こう言うのだろう。 いつだってそう言っていた。 小さな頃から、今までだってたまにはさ。 ことあるごとに、言ってたじゃん。 『私は、うたちゃんの身代わり』 私はその理由を、今日知ったってわけ。 ただ、そんだけの話。
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