ぺにぴったん

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ぺにぴったん

 お互いの温度が上がっていく……  久しぶりに会って、どちらかともなく触れ合いたいと思うのは、とても自然なことで――  別に逃げも隠れもしないのに、行き急ぐようにホテルへと駆け込んだ。  部屋に入るなり、会えなかった分のハグをして、密着したところが熱くなり始めた頃にキスをする。  そのキスはだんだんと深くなっていき……唇が離れれば透明の糸で二人を繋ぐ。   「はぁ……はぁ……」  息を吸うのを忘れてしまうくらい夢中になるキスは、あっという間に身体を反応させていて、気がつけば中心にあるそれがスラックスの上からでもわかるくらい下着の中で目いっぱいに膨らんでいた。 「ねえ……」 「ん?」 「もう……我慢できないよ」  そう言って身体を密着させれば、服を着ているはずなのに、お互いのモノがしっかりと形を主張していること気づく。  そして、自分たちで来ている服を脱ごうとスーツのジャケットを脱ぎ、シャツのボタンに手をかけて一つ一つ外そうとするけど、こういう時に限って上手くいかない。  焦れば焦るほど、緊張からの震えで指先が動かない。 「ほらっ、貸して」  顕になった薄橙色の素肌で君が近づいてくると、外しかけの手に被せるように手を重ねて、ボタンを器用に外していく。  恥ずかしくて思わずきゅっと目を閉じると、今までそこにあったシャツの温もりがなくなり、自分も上半身が裸になっていることがわかった。  カチャリとベルトを外す音がして視線をそちらへ向けると、俺のベルトを緩めてボタンを外し、チャックを下ろしている手の向こう側に、もうすでにお腹にぶつかるほど勃ち上がっているのが目に留まり、慌てて視線を逸らしてしまう。  見慣れていたはずなのに、いざ目の前にすると恥ずかしくて、直視出来なくて、ドキドキが止まらない。  全ての衣服がなくなると、さっきよりもお互いの肌の温もりがすぐそこにあって、キスをすれば、お互いの中心がしっかりとぶつかり合うほど大きくなっていた。  そのままベッドに体を沈めて、俺は身を委ねた。 END.
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