霊媒師夕霧弥生 第二章 仲間

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「危ない人ですって失礼ね リンに頼まれて来たのに酷〜い」 「ご、ごめんなさい、美しいビーナスさん 歳は聞いていいですか?」 「歳?あーた幾つよ」 「22です」 「あら、私と余り変わらないのね 幾つに見える?」 30代と言えば、まずいような気がした 「20代でしょ綺麗な人だし」 「うふっ21よ」 歳を誤魔化しているのは明白だが、あえて無視した 「私より年下なんですね お綺麗だしスタイルは、モデルみたいで 服も凄くお似合いでセンスいいし 長い髪もサラサラヘアーで羨ましいです」 「いや〜ん嬉しい〜」 「それでリンに、何を頼まれたんですか?」 「コホン、喜んでる場合じゃなかった あーた、夕霧だったっけ、まあ名前はいいけど 最初の仕事は夏頃よね その後仕事は?」 「悩み相談を」 「バッカじゃない!そんなの仕事とは言えない すっごい力を持ちながら悩み相談ですってぇ ないわ〜宝の持ち腐れじゃないの」 「でも、どうしたらいいか知らないし」 「リンが可哀想グス」 リンが朧気に光った 「あーた、リンと話せないし姿を見た事も無いんでしょ 何故だか分かる?仕事しないからレベルupしないのよ」 「えっリンと話す事できるの?姿も見えるって 本当なの?リン」 リンは眩く光った 「肩に止まってるのは白い鳩? 私の指輪からも、リンが姿を現すんですか? 「そうよ、私の指輪にはサイクロンが彫られてる この子が私だけの家族フウちゃんよ タダの鳩じゃないわよ 大鷲が本当の姿よ、空を一緒に飛べるのよ みんなそれぞれ色んな動物を肩に乗せてるわね」 「どうしたらレベルup出来るの? 早くリンの姿を見たいし、話したいわ 私のレベルは今どの位なの?」 「あーた1度しか仕事してないんだから 当然レベル1よ1000分の1 但し仕事の大きさで一気に幾つもup出来るわ 仕事次第かな」 「初めての仕事は大きかったわ」 「あーた、あんな小物で胸張ってどうするのよ」 「ええ〜アレで小物なの大変だったけど〜」 「殆どリンが手助けしてくれたからよ 夕霧一人で仕留めたって思ってるんだぁ 呆れた〜ないわ〜」 「そうだよね、訳分からないまま終わってた...... ごめんねリン、ありがとう」 「その上残された家族から記憶を消すのも忘れた 家族の記憶はリンが消したから良かったけど 未だに刑事の記憶消して無いなんて あーた、リンを消したい訳!」 「まさかリンは私の大事な家族よ」 「じゃあ何故仕事しないのよ 待っててもダメなのよ 神経を張り巡らし、自ずと感じれば そこ迄実際に行かないと駄目なの分かった?」 「あのぅ今から刑事さんの仕事に行くんですけど」 「時間は止めてあるから大丈夫よ ええ〜まだ刑事の仕事手伝う気?」
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