霊媒師夕霧弥生 第二章 仲間

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「そうね、食べて行けないもんね」 「人間だしお腹も減るしエステにも行くし」 「ソコにもいるんだ」 「愛と美のビーナスはお金かかるのよ ねえ、お腹空かない?何か作ってよ」 「そうだね、朝から何も食べてなかったね あっ冷蔵庫空っぽだ!お買い物行かないと」 「いいわね行こう ついでにベットや家具もね それと服と靴もいるしアクセサリーそれと....」 「ええ〜ベットも捨てたの?」 「そうよあんな折りたたみベットなんてダメよ ペタンコでギシギシいってたよ 良くあんなベットで眠れたね 子供でも、もう少しいいベットで寝てるわよ」 「まあ一理あるかな パパとママのベットもまさか」 「勿論捨てたわ、虫喰ってたよ」 「ええ〜本当に?気づかなかった」 「とりあえずお食事行こうよ」 「そうだね」 「あっ駄目だわ、出られないわ もうすぐクロスを張り替えに来るんだった」 「ええ〜そこ迄するの?」 「どうせするなら、完璧にするべきよ し昭和とは、お別れよ こんなに大きな家なのに、他の部屋無駄じゃなくない? このあーただけの部屋とキッチンだけしか 使わないなんて、可哀想よ 他の部屋を使わないと、家は傷んでしまうわ」 「でも、誰も住む人居ないじゃないの」 「いるわよ、もう決めてあるから」 「ええ〜誰が来るのよ」 「私達の仲間に決まってるでしょ」 「仲間?私には仲間なんていないわ」
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