霊媒師夕霧弥生 第二章 仲間

1/12
前へ
/12ページ
次へ
秋だと思えない程の温度差 やはり異常気象のせいだろうか 服装に困るのは私だけだろうか? 半袖にするか、長袖にするかと悩んでいた時 スマホが鳴った 「お久しぶりです後藤です」 「あら、後藤さんおはようございます お久しぶりですね あの事件後、やはり未解決事件を?」 「夕霧さんには嘘はつけませんなあ」 豪快に笑う後藤に私は聞いた 「何かあったんですか? 声に悩み事を感じますが.....」 「流石夕霧さん 今からお邪魔してもいいですかな」 「いえ、今から私がそちらに行きます 難事件の様ですから、遺留品を直接見たいので」 「それは有難い、お待ちしてます」 「はい」 急いで服装を着替え様とした時 「後藤さんは私の家も素顔も知ってるんだった 化粧しなくてもいいじゃん! いつも通りの服装でラク〜」 ジーンズにTシャツリュクサックを背負い 出掛け様とした時だった 「ちょっと待った!」 驚いて立ち止まった 振り返ると見知らぬ女が立っていた 「きゃあ〜誰!泥棒〜」 「失礼ねリン、酷い言われ方されたじゃん」 「えっリンの知り合いなの?」 「そうよ、リンに呼ばれて来たのよ」 「呼ばれたって?リンが何故?あなた誰よ」 「愛と美の女神ビーナスよ」 「ビーナス?確かに美しい人ですけど....」 「えっ!もう一度言ってみて〜」 「美しい人」 「きゃっ嬉しい言葉その言葉大好きなの〜 美しいって罪ねうふっ」 「リン何でこんな人呼んだの? 危ない人みたいよ」 リンは応えない
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加