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「……まさか」
ハハハ、と渇いた笑い声を出した私に瀬戸くんは話を続けた。
『本当に似てるんだって、まってURL送るから』
きっと瀬戸くんの見間違いだ。
電話をつないだまま、瀬戸くんが送ってくれたページにアクセスしてみると、ページの初めにオークションで落札された写真が掲載されている。
目を疑った。
写真に映っているものは、私の鞄の中にある和紙の包みとそっくりだ。
二枚目の写真には、和紙の中に包まれている薄い木の板が五枚広げるように映っている。
私はスマートフォンを再び耳にあてた。
「せ、瀬戸くん……これ……」
混乱しすぎて上手く言葉がでない。
『似てるだろ?』
「でもね、私が拾ったやつは板が三枚しかないし、一枚目には蓮の模様がはいっていて。この写真は無地だしっ」
必死に否定する私に、瀬戸くんは言った。
「落とし主と一緒にいたの、明学の子かもしれないんだよね?」
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