乾杯の後に…

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そんな彩を察してか、結婚当初は飲み会などに誘うのを遠慮していた彩の学生時代の仲間達が、次第とみんなが集まる時に誘ってくれるようになっていた。それでも初めのうちは女子会の時に限って…だったのだが…。 ある時、会社帰りにかつての同級生で親友の美香と待ち合わせして、新しく開店したパスタ店で食事をしている時に彼女が言った。 「どう?…最近は。相変わらずダンナは夜遅いの? 大変だよね」 「ウン…でも、ウィークデイは食事を作っておかなくていい事にしたから、その分ラクになったんだ」 「いいよねぇ…彩は。いいダンナ見つけて、もうゴールインしちゃったんだから。羨ましいよ」 「そっちは? 最近、合コンなんかでイケてる男のコとか、いないの?」 「それがさぁ、ウチの会社の男子から声がかかって、今度合コンしないか…って誘いがあるんだけど、向こうは五人だから、こっちも五人欲しいって言うんだよ。でもさぁ、この頃は亜美や美沙たちも彼氏ができちゃってさ、都合がつくコってなかなか五人は揃わないんだよね。向こうは会社の中でもエリート予備軍で、ちょっとイケてるコ達だから、できれば何とかしたいんだけどさ…」
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