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いつも合コンで幹事役を引き受けては、いい相手に巡り合えない…とボヤいている美香が珍しく意気込んでいるのを見て、彩は笑いながら言った。
「だったらさぁ、アタシ…行ってもいいよ。員数合わせ…ってことならさ。アタシでよけりゃ…だけど」
「エ~ッ、彩…来てくれるの? ゴメンね…でも助かる~」
本当に済まなさそうに、美香は彩に手を合わせて言った。
「ただ飲んで、食べて、適当に話を合わせてくれるだけで充分だから」
そう、合コンの員数合わせで誘われたメンバーの役割なんて、そんなもの。彩も結婚前には幾度も合コンを企画したり、呼ばれて参加していたからたやすい事だった。
「でもさ、きっと連中…彩のことは好みだと思うな。ウチの会社だったら絶対にモテてるタイプなんだよ…彩は。ウチって家庭的なコって滅多にいないからね。男子も女子もみんな最終的にはライバルなんだ。だから結婚する相手ってなると、ホッとできる女性を求めるんだよね…」
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