第二話《きゅうちゃんの真実》

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第二話《きゅうちゃんの真実》

ーー7日後の朝ーー リ:もう1週間、たっちゃった…現実世界にもどれる日が来たけどもうお別れ   か。きゅうさん、そろそろ帰らせてくれますか? き︰・・・ リ︰きゅうさん! き︰あぁ? リ︰あの・・・そろそろ・・・ き︰リサちゃん!あのね。ちょっと待ってて! タッタッタ👣 リ︰今、準備でもするのかな? き︰はぁ…りさちゃん!あのね…その…帰るの明日でも良いかな?🙏 リ︰え!まぁ1日ぐらいなら… き︰よかった!仕事よろしく〜 リ︰マカイちゃん!くぅちゃん!あの…帰るの明日になりました。 マ・く︰・・・ リ︰どうしたんですか?また、私何か・・・ マ︰リサちゃんに言っておきたいことがあるの。 リ︰なんですか? く︰私たちも異世界に来て手下になったって言ったでしょ。 リ︰はい… マ︰でも、一ヶ月たってもまだ現実世界に帰ってないの…   だからあなたもそうなるんじゃないかって… リ︰え⁉本当ですか! く︰本当よ… リ︰あの、2人は何か知らないんですか? マ︰リサちゃんも現実世界の時の記憶がないでしょ… リ︰確かに…何も覚えてない… く︰だから、魔法でやられてるんじゃないかって…。   それでね。きゅうちゃんに帰りたいって言いに行ったんだけど…   怒られて。結局この私も何もわからないまま1年たつわ… マ:ここに来て5か月ぐらいだった時は普通に人間だったけど…   もう私はここから出られないと思って、きゅうちゃんと同じハロウィンの   姿にしてもらったの。 リ︰そ、そんな…でも、私言いに行く!今、行くから! く︰ま、待ってそんな事したら… マ︰リサちゃん、やばいよ… リ︰きゅ、きゅうさん! き︰な、何?今、忙しいんだけど。何かよう? リ︰あの…何で、くぅちゃんやマカイちゃんを現実世界にかえさないんです   か? く︰あ、あぁ本当に言っちゃったよ… き︰何を言っているの?あいつらは私のただの手下よ!   あなたに何が分かるの? リ︰それなら、先程くぅちゃんと、マカイちゃんに明日帰るよと伝えに言った   ところ、まだ私たち帰れてないんだとおっしゃってました。そして、その   事を伝えに言ったくぅさんたちが怒られたと。なんでそんなことを…! き︰あいつら…言いやがって…!   確かにあいつら2人は1年ほどかえしてない。   でも、あいつら自身がやったことなんだ、これは最終日まで頑張ったやつ   のご褒美だよ。 リ︰どういうことですか!? き︰これだからバカは困るんだよ。   詳しく言うと、この3人以外にもいろいろな人が来た。   でも、私は泣くやつが大嫌いなんだ。だから最終日までに一回でも泣いた   やつはすぐに現実世界にかえしている。   しかし、私の魔法で現実世界の記憶はなくすようにしてあるし、相手から   も自分の存在自体の記憶が消えている。だから現実世界に戻ったら、みん   なから無視され続け苦しい目を見る。   そして大半が自殺を選び死ぬ。   だから最終日まで泣かなかったらずっと残してやってんだよ。   ご褒美として。 リ︰え…!?   だ、だとしても、自分自身の理由で最後まで泣かなかった人を手下にし、   怒ったりするのはひどいと思います。そして、現実世界に戻っても相手の   記憶も自分の記憶もなくすのは…ひどすぎ…。 き︰そこまでしてでもかえしてほしいのか?お前だけでも。 リ︰・・・ き︰ほら、この有様だ。   面倒くさいからもう言っておく、くぅもマカイもそしてリサもかえすつも   りはない。 リ︰あの!こんなところで仕事して、怒られているより現実世界に戻って無視   されていてもいじめられていても私は帰りたいです。 き︰はぁ。面倒くさいな…┐(´д`)┌ く︰わ、私たちもリサちゃんの言うとおりだと思います! き︰お、お前ら…全部聞いてたのか…さらに面倒くさくなった…私にもいろい   ろ理由があるのによ… マ︰あの、何で泣く人が嫌いなんですか? き:それも含めて、ある条件を果たしたらかえしてあげても良い。 り:ある条件? き:そうだ。条件は、私の妹を探してくれ。 マ:妹? き:私にはある妹がいた。5年前まで。   でも、いじめが原因でどこかにいなくなってしまった。   警察に探すよう頼んだんだけど、いつか帰ってくるって全然探してもらえ   なくて。   怒っていた時に思いをこめて「不思議な本」を作った。   そこには妹との思い出がたくさんつまっている。多分、それに憎しみをつ   めこみすぎてこんな事になっちまったんだ。そこまでは良かったんだけ   ど。   3年前久しぶりにその本を見つけ、開いたらこの異世界に繋がっていた。   それがなぜが〇〇学校の図書室に配布されていろいろな人が来ているん   だ。   そして、妹はよく泣いていた。だから誰かが泣くたびに妹のことを思   い出してしまって。泣くやつが大嫌いなんだ… リ:そんなことがあったんですね…。 マ:きゅうちゃんの妹さんを見つけるという条件を果たせば私たちをもとの現   実世界へもどしてくれるんですか? き:あぁ。 く:なんで今までこの事を言わなかったんですか? き:それは、お前らにそんなことを言われるなんて思ってなかったからだ。   そしてこんな事で異世界につれていくなんて、バカにされると思ったか   ら… マ:早く言えばよかったのに… き:どういうことだ。 リ:早く言えばよかったのに=早く妹を探したのにってことでしょ! き︰そんな事ない!どうせバカにしたいんだろう… マ︰そんな訳ありません!リサちゃんの言うとおりです! き︰そんな…こんな事して申し訳なかった。・゚・(ノД`)・゚・。 リ︰そんな訳ありません!妹さんに優しい人で良いと思いますよ! マ︰とりあいず、3人で探そう!おー! リ・く︰おー! それから、3日、5日たってもみつかりはしなかった。
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