エピローグ

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 そう訴える琥珀色の瞳はまん丸で、うっすら潤んでいる。  その瞳を見ていたら、自宅の机の引き出しにしまったあの懐中時計の音が耳元へ届いたような気がした。  わたしは耳の奥に届いた時の音を胸へ刻み付けるため、静かに目を閉じた。          了
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