ひまわり畑と降り注ぐ雨と優しい君の声

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ひまわりと光二さんの顔を交互に見てクスクスと笑っていると光二さんがこちらに振り返り「どうしたんですか?」と首を傾げ聞いてきた。 「いえ、なんでも……」と途中まで言いかけたその時、光二さんの男性なのにほっぺたに出るちょっと可愛らしいえくぼと光ちゃんのほっぺたに出るえくぼが重なって見えた。 そうなのだ光ちゃんもえくぼがとても可愛らしかったのだ。 「光ちゃん……」とわたしは思わず声に出して呟いてしまった。光二さんが光ちゃんであるはずもないのにだ。 光二さんにわたしの呟いた声が聞こえたようだ。きょとんとした顔でわたしのことを見ている。 これはマズイではないか。またまた穴があったら入りたいそんな気持ちになった。いや、穴がなければ自ら掘ってでも入りたいほど恥ずかしいよ。 「まさか、日真莉ちゃん?」 「はい? 日真莉ですけどそれが何か?」 「いや、日真莉ちゃんは日真莉ちゃんでも小学生の時に俺と公園のベンチでホットドッグを食べた日真莉ちゃんかな?」 すぐに光二さんの言っている意味が分からなかった。けれど、あ、まさかと思った。 「まさか、あの光ちゃん?」 「あの光ちゃんって言うのはその……男の子なのに女の子と間違えられていた光こと光二です」と光二さんは言った。 「……でも名前が」 と聞くわたしに光二さんは……。
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