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「相手は奥さんと奥さんが確か妊娠されてたみたいだったよ」
……。
何でそこまで和威の好きな相手ちゅーか彼氏ちゅーかわかるんかな?
「色々調べたから。あの明るかった和威をあんな風にしてくれた奴を俺たちは許せなかったから」
和の家族は和が好きなんやな。
それと同時に……。
めっちゃ怖いな。
和のおじさん満悦の笑みで言っとるし。
和泣かせんようせんと。
「和威が純粋なのを利用して色々口で言いまかせてその気にさせて和威を傷つけた」
「もしキミが和威を泣かせたり傷つけたりしたら俺たちは許さないよ?」
「和にも言ってますけど、俺は、和以外いりません。これからずっと和のそばにいたいし和にいて欲しい思ってます。俺、芸能人やからマスコミの奴らが面白おかしく記事にしたり報道したりするかもしれへん。でも、それでも俺は和以外はいりません。社長と話し合って決めたんですが、年明けたぐらいに恋人おるんを公表しようかと思ってます」
嘘やない。
本当のことや。
和以外いらん。
和だけでええねん。
「あなたの周りにはキレイな女性おるでしょう?」
「何故和やないとダメかわかりません。ただ、和と会ってしもうたから」
「運命かな?」
「かもしれへん」
「母さん。いいだろう?」
「絶対に和威を守るんやで?でないと、ファン辞めてしまうかもしれへんで?」
「和のおばあちゃんにファンでいてもらうためにも和はちゃん守りますから」
「信じてあげようよ!」
それからしばらく俺たちは和の話をしとった。
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