21人が本棚に入れています
本棚に追加
誓うよ。キミは必ず守るから
「和、疲れてへんか?」
和の喘息がなんとか治まり退院してきた。
「大丈夫だって」
疲れてへんか心配やから聞いてるんやけど。
さっきからウザいぐらい聞いてしまってんねん。
ウザい奴やなとか思われたらどないしよー。
「貴史」
「へ?」
和はいきなりキスしてきた。
「口に出てる」
「!?」
なんやて!
マジか。
恥ずかしすぎるわ。
「貴史が俺のこと思ってるのはわかってるから。俺は嫌いにならないから」
あかん。
和、そないな可愛いこと言われたらっ。
可愛すぎてヤバイんやけど。
「和、明日で仕事終わりなんやろう?」
「え?あぁ」
「旅行行かんか?」
「旅行?」
「真由がなお詫びにってくれたんや」
「これ超VIPな奴しか泊まれないって言う」
「でな、真由が杏里ちゃんやったか?和と3人で遊びたい言うてんや。二人が休みの時に付き合うてほしいて」
「それはいいんだけど。俺、邪魔にならないか?」
「真由な。人間として好きになった奴とは遊びたがるんやで?」
「田代真由ってとつきにくい人かと思ってた」
「あいつな。実はかなりがさつなんやで?」
田代真由の話を和は楽しそうに聞いていた。
「なぁ。和、いや。和威、俺、バカやし。色んな芸能人との付き合いがあるし、今回みたいにすれ違うこともまたあるかもしれへん。それでも、俺は和威への気持ちは変わらへんから!和威もため込まんと何でも話してや。ゆっくりでいいから、俺、聞くから」
きっと和威はそれでもため込むんやろうな。
最初のコメントを投稿しよう!