俺、貴史が好きだよ

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俺、貴史が好きだよ

手紙で俺の気持ちを伝えることにしたけど。 なんて書くかな。 「うーん」 文章がまとまらない。 俺が思ってることそのまま書いたらいいんだろうけど。 「……」 『貴史へ 口じゃ上手く言えないから手紙を書くことにしました。 俺、貴が好きだよ。 田代真由との熱愛報道がされた時、やっぱり俺みたいな面倒くさい男より女の子がいいのかなって思ってしまいました。』 書いてて悲しくなってきた。 つか、重くないか!? 俺って。 『俺は今、喘息が再発してしまい、入院しています。 俺のことを嫌いじゃないなら。 病院に来てほしい。 本当に俺のことが嫌いなら俺のことはほっといてほしい。 どうするかは貴史が選んで。 貴史がどっちを選んでも俺は貴史を想っているから。 これだけは忘れないで。 貴史好きだよ。 普段は照れくさくて言えないけど。 貴史。俺は貴史を愛しています。』 書けた。 みつるにメールしなきゃ。 『みつる、時間がある時に病室に来てほしい』 みつるはすぐ来てくれた。 「明後日。この住所の場所に"木村貴史"が午後6時にきているはずだから俺からだって言ってこの手紙渡してほしい」 そう言って住所とその地図と手紙を渡した。 「もし、俺に会いたい言ってきたらそのまま連れてきていいから」 これはかけ。 もし、嫌いなら諦められる。 だから。
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