あとがき

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あとがき

 この度は拙作「はみ出し者たちとカドゥケウスの杖」に最後までお付き合いくださり誠にありがとうございました。お楽しみいただければ幸いです。  本作は2022年度の集英社オレンジ文庫ノベル大賞に応募するために書き上げた作品です。結果は4次選考通過、最終候補には残らずといったところでした。締切当日に泣きながら仕上げた作品だったので、予想外のいい結果に驚きを隠せません。健闘してくれたジルヴィ、ダナウ、その他諸君ありがとう。  本作は「自身が退治する側の存在になってしまったら」という葛藤を描きたくて書き始めました。人狼と化してしまったダナウの苦悩のシーンですね。加えて、「僕はジルヴィ。ぐちゃぐちゃのバケモノだよ」という台詞から物語を広げていきました。あとは錬金術をテーマにしたいなぁと思って調べていき、気が付いたらこんな風になっていました。  初稿ではリルーは有翼の幼女という設定でしたが、途中で完全な鳥に書き換えました。結果的によりヒロインが鳥(?!)という珍妙なことになってしまいましたが、初稿より魅力的な存在になったのではと満足しています。  個人的に気に入っているのがノッティラ・ノーフォーク・ノートリーヒ、通称ノノノという名前です。かわいくないですか?中身おっさんですけども。  あとは、そう、好きな要素を適度に詰め込みました。まーたカタコンベ行ってるよって?ホントですよね、すみません。洋ものの長編を書くたびにカタコンベに行っている気がします。  執筆にあたって、以下の書籍を参考にいたしました。 『錬金術』アンドレ―ア・アロマティコ著、創元社 『神秘学の本』、学習研究社 (※イルミナティについてはほぼ名前だけの創作です)  本作に続編の予定は今のところありませんが、またどこかでダナウやジルヴィの活躍は描けたらなぁとも思います。もしまたの機会がありましたら、その時はどうぞよろしくお願いいたします。  改めまして、拙作をご覧くださりありがとうございました。 かみのよいずひさ
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