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「SnowMoon」
その日の夜won'sの新着があがっていた。
素性を知ってから初めての更新だ。
いつもなら布団に入っている時間だったが、灰崎の部屋にいた女の人の事が気になっていた。
俺のこと好きっていってたくせに…。
モヤモヤする中、アプリを開きスタートした。
新しく変わった背景は夜の窓ごしの月だった。
しかも見覚えがある。
あれ…ここ、あいつ(灰崎)の部屋じゃん!!
『SnowMoon』
ーーーーーーーーー
今までとは違う2月の始まりに
胸騒ぎを覚えて瞼を閉じた
暗闇の中で灯るような光を想いだす
逃れられない 逸らすことができない
いつの間にか釘付けなんだ
心地よい君の下で僕は息をする
刺すような冷たさと澄んだ空気の狭間で
選んでいたはずが孤独だった
そのさりげない灯さえあれば
全て許される気になるんだ そして強く願うんだ
Moon of Ice
ずっとそばに
Moon of Ice
離れないで
Moon of Ice
今が永遠だと空を見上げて祈った
暗い影さえも優しく照らす
形は違えど同じ時間と場所に居るんだね
氷に映る月が歪むのは舞う雪のせい
月明かりに照らされた君の綺麗な寝顔
輝きに負けないのは君が強いからで
幾多の星ではなく君に愛されたいんだ
Moon of Ice
ずっとそばに
Moon of Ice
いられるのなら
Moon of Ice
限られた時間の中で永遠を想い誓うよ
君の笑顔が見たいから僕は生まれ変わる
影は光と共に在るなら選ばれる自分でいたい
Moon of Ice
because I need more of your love.
I need nothing more than your love.
ーーーーーーーーー
うっわー…これまさか泊まった時の…。
最後の英文の訳を調べてまた机に突っ伏した。
「だって僕は君の愛がもっと欲しい。
それ以上のものは何もいらない。」
はっっっっずいなこれ…。
はぁーっとため息をついた。
お前こんなに俺の事好きなくせに、なんで女の人と一緒にいたんだよ…。
俺達の部屋で何してたんだよ。
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