神様がいるのなら

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コンビニの駐車場で再会した日の夜のこと。 高校時代にせがまれてID交換だけはしていたメッセージアプリに、朱理から初めてのメッセージが届いた。 『今日は“彼女いるわけないよね”なんて失礼なこと言ってしまってごめんね。 なかなか返事をくれないので、もしかしたら私が知らないだけで、雄平に彼女できたのかなって、不安になっちゃって…。 私、子供の頃からずっと一緒の雄平を今さら誰かに盗られるようなことになったら、平気でいられる自信がない。 その盗った女の子に“この泥棒猫が!”って言っちゃうかも。 私が告ってから3週間。 雄平に避けられてる間にそんなことずっと考えてたら、心とは裏腹に素の口の悪さが出ちゃった。 本当にごめんね。 あ、私はキツイ性格と口の悪さで、中学以来男の子に好かれる要素はまったくないから、誰かに盗られる心配をする必要はないよー。 だから、安心安全の朱理さんのこと、よかったら一度真剣に考えてみてくれませせんか?』 初めてもらったメッセージは、かなり長文のメッセージだった。 ---俺は朱理に相応しい男じゃないよ。 朱理を傷つけることなく断るには、どう言えばいいのか。 あの日以来そればっかり考えている俺は、この日も結論を出せない。 既読マークをつけた後も返事を送ることもできず、俺はメッセージアプリを閉じるしかできなかった。
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