42人が本棚に入れています
本棚に追加彼らの求めるもの
何が正しくて、何が間違っていたのか。
今日、結婚式の写真が届いた。
白い台紙の中にお行儀良く収まる、新郎新婦。
この日、私は天野葉月から竹原葉月になった。
メガネの奥の目を少しまぶしげに細めた夫は、竹原圭のまま。
緊張からなのか、微笑んでいるはずの私の表情は、見慣れた自分のものとは違って見えた。
親族集合の写真では、満面の笑みを浮かべた義母が一番に目に入る。
”本当にいいお嫁さんが見つかってよかったわ”
”こんなにステキなお嬢さん、うちの息子にはもったいない”
と、式の間、ずっと大きな声で言っていた。
でも、私からすると圭さんの方こそ、私にはもったいないんじゃないかと思う。
有名私立大学の経済学部を出て、大企業に就職。
背も高い方だし、メガネの似合う理知的な顔立ちだ。
写真で隣に並んでいる私は、至って普通。
地元の女子大を卒業して、地元の会社で事務をして。
スタイルも顔も、特に目立つものではない。
キラキラ要素なんて、どこにもない。
唯一のとりえは、英語が少しできるくらいだろうか。

最初のコメントを投稿しよう!