第117章 夏の京都はめっちゃ暑い 恋も熱くてやけどする

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あ、もしかして…… 「あのー、美也(吉谷美也)ちん。もしかして脚本が急遽変えられてない?」 「ううん。そんなこと監督(ブンちゃん)から聞いてないよ?」 この監督とも知り合いらしい。 そっか。 どこが端役だよ。 そして、その演技は言わずもがな。 なんせこっちは、師匠があの涼子(光野涼子)さんだから。 美也ちんより、演技力も指導の厳しさも上。それが美貴子さんに劣るとは思えない。 下手な演技したら、 『ダイコン』 って、言葉でグサッと心を串刺しにするし。 そして、たしかに、その演技は素晴らしかった。 こっちも、主人公に惚れる助手より輝いていたよ。 主人公が紀子さんを見る時に若干頬を赤らめていたよ。 何でそんなに艶やかに演じるのよって、あ、これ、ドラマ的にはまずいよね。 そんな演技したら、脚本の趣旨を読み込んでいないと涼子さんに怒られるんじゃないの? いや、待って。 確か、その時は涼子さんが現場に来てみんな驚いていたって、そして、撮り終わってみんなが涼子さんを見て、彼女が頷いたから、全員がホッとした……みたいなことを聞いたし、紀子さんの撮影1時間で終わったとか聞いてけど……
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