人物紹介(アザミ班)

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人物紹介(アザミ班)

「96(キューロク)」とは、手段を一切選ばずに捜査協力をする、警察組織が非公式に作った非合法チームである。  その構成メンバーは、警察のみならず、あらゆる分野からずば抜けて優秀な能力や技術を持つ人材が慎重に集められ、現在は班単位に分かれて作戦にあたっている。  言うまでもなく、その存在は絶対に世間に知られてはならないことから、関係者には徹底した緘口令(かんこうれい)が敷かれている。  つまり「96」の精鋭たちが任務中に大手柄をたてたとしても、命を落とすことになっても、その功績や損失が世間に公表されることは一切ないのだ。 ---------------------- 【00班(通称:アザミ班)】 ▼アザミ(40歳・班長)  あご髭とスーツの似合うダンディ。  包容力がある頼もしい上官だが、普段は軽口をよく叩き、子供っぽい部分もあるお茶目な性格をしている。  鍛えられてボリュームのある肉体から匂い立つ成熟した大人の色気、それに加えて巧みな話術と演技力を武器に、あらゆる手段で標的から情報を引き出すハニートラップの名手。  また特定の性質を持った男性に影響を与える、フェロモンの持ち主でもある。 ▼ヒドウ(25歳・戦闘員・元警官)  誰もが振り返る伊達眼鏡でも隠せない(たぐ)(まれ)な美貌には、過去のショックにより表情がない。  すらりとした高身長で世界的に活躍するモデルのようにも見えるが、その中身は一切の無駄をそぎ落とした鋼のような筋肉をしており、数多(あまた)の男たちを溺れさせてきたアザミを完敗させた、巨大凶器の持ち主でもある。  悪党に対しては一切容赦しない武闘派。愛車のオフロードバイクを操り、非常に高い戦闘力と抜群の記憶力で任務に貢献している。  普段は礼儀正しく誠実で心優しい青年だが、無自覚なエスっ気がある(アザミ談) ▼カギヤ(35歳・調査員・元捜査二課刑事)  実家が鍵屋で、子供の頃から鍵と共に育ってきた解錠のエキスパート。  一般企業の営業職にも見える清潔なスーツ姿、そして平凡な外見ながらも人柄の良さが滲み出ている、心優しき常識人。  通常時は悪ノリが好きな周囲の仲間に振り回されたり、ツッコミ役となってしまう、苦労人ポジションが多い。困ったような笑顔が癖。  一方、極度の鍵オタクのため鍵が絡むと人格が変わり、警視庁を懲戒免職(クビ)になった過去がある。  かつての刑事時代の捜査技術を活かしつつ、主にヒドウの頼もしい相棒(バディ)として活躍。愛煙家。 ▼マリネ(20歳・技術担当・元犯罪便利グッズ製造販売者)  少年にも少女にも見えるアイドル並みの可憐な容姿をしているが、愛らしい唇が(つむ)ぐ言葉の大半は毒かシモネタ。  何があっても動じない図太い神経と厚い面の皮、鋼鉄で出来た心臓を持つバリタチ小悪魔である。  機械いじりと発明に関して天才的な技術者でありながら、善悪や常識とは関係なしに面白いかどうかだけで行動してしまうため、トラブルメーカーとしても有名。  OLやメイド、ナースなどコスプレをすることが多い。お菓子が大好き。 ▼モグリ(39歳・医療担当・元開業医)  真面目が白衣を着たような名外科医でありながら、表社会では人間関係にまったく恵まれなかった。  やがて「人間」という存在に失望してしまったモグリは、偶然出会ったアザミのフェロモンに反応したことがきっかけで「96」へスカウトされる。  上官であるアザミも敬意を払うほど高度な医療技術を持っているモグリだが、タイプが正反対なマリネに気に入られてしまい、散々振り回されている。  現在、彼が院長を務めるモグリ病院は「96」全体をサポートする優秀な施設として、所属する班に関わらず利用されている。 ---------------------- ※ちなみに00班に入った順番は、班長アザミ→マリネ→カギヤ→モグリ→ヒドウとなるため、時々マリネが先輩(づら)しています(笑)
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