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人物紹介(主な関係者)
▼片岡次美(大体50歳)
表向きは警視庁の警視長(組織の上から三番目という非常に高い階級)、そして裏では非合法組織「96」の創立メンバーのひとりという二つの顔を持つ要人。
常に穏やかな言動の切れ者の上官だが、あまりにも存在感がなく、また他人の記憶に残らない地味な容姿をしている。
そのため部下たちの間では「最新のステルス機能を搭載しているのでは」「大人の階段を上った座敷童なのでは」「登山中、遭遇した熊が気付かずに素通りしたらしい」などと噂が絶えない。
つかみどころがないことから、アザミから「腹黒地味タヌキ」と悪態を吐かれることもある。恐妻家らしい。派手な兄(弁護士)がいる。
▼ゴウガミ(35歳・01班の班長・元交通機動隊の副隊長)
「96」初期メンバーのひとりでアザミの同期。
ツーブロックの短髪に褐色肌、実戦で鍛え抜かれた筋肉から強い雄の色気を漂わせるワイルドな硬派だが、実直で責任感が強く部下思いな男。
ゴウガミの愛車であるスーパースポーツタイプの大型バイクは、バイク好きなメンバーたちから畏敬の念を込めて「黒鉄の獅子」と呼ばれている。
アザミの元彼で、一時期は同棲もしていた。
▼シバ(34歳・単独班・元ヤクザ)
「96」初期メンバーのひとりでアザミの同期。
整えられた髭の強面、サングラス、細身の派手なスーツ姿という見るからにヤクザな元ヤクザ。
口を開けば下品でシモネタ三昧。黙っていればアザミも認める文句なしの色男なのに、黙ることがないため自ら台無しにしてしまう軽薄な言動の男。
現在アザミに恋人がいると承知の上で、隙あらば誘おうとする懲りない悪友。
背中には「百足と椿」の刺青がある。
▼トノベ(49歳・処理班の班長)
「96」初期メンバーのひとりでアザミの同期。
あらゆる痕跡を消す専門集団を束ねるベテランだが、おっとりした話し方をする癒し系の人物。
薄い灰色の作業着を着た太めの大柄な見た目は、熊を連想させる。
下戸で甘党。スイーツの店に詳しい。
ヒドウの美貌を間近で直視したことで、50歳の手前で新たな扉を開かれてしまった。
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