賭けの勝敗~永遠side~

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俺が香音に向かって怒ると今度は母さんが出て来た。 母さんは何だか香音の事を凄く気に入っていた。 俺の予想に反して、何だか…思わぬ方向に話が進んでいた。 そして、その日の夜…家族で話をする羽目になった。 「・・・永遠お前…小池さんと言う女性と付き合ってるのか?」 「え、あ・・・」 俺は濱部社長を恐る恐る見た。 「頼…賭けは俺の勝ちだな…」 えっ?社長の言葉に目を円くした。 「…そのようだな…永遠はくそ真面目だから…手は出さないと思っていたが…どうやら、俺の思い違いだったな…」 「賭け??社長…賭けって何ですか??」 俺は社長に詰め寄った。 「…永遠君好みの小池さんを秘書に抜擢したのは…俺と頼の賭けの為だ」 「俺は手を出さない方に…辰真は手を出す方に賭けた」 「そんな…じゃ最初から…社長は・・・」 「退職まで後三ヵ月と言う所で…永遠も…」 「酷いですよ!!社長」 「ゴメンゴメン…」 「・・・辰真…話を戻すが…年内を目途に永遠を返して欲しい」 「・・・やはり…具合が悪いのか?」 「まぁな」
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