2245人が本棚に入れています
本棚に追加
俺が香音に向かって怒ると今度は母さんが出て来た。
母さんは何だか香音の事を凄く気に入っていた。
俺の予想に反して、何だか…思わぬ方向に話が進んでいた。
そして、その日の夜…家族で話をする羽目になった。
「・・・永遠お前…小池さんと言う女性と付き合ってるのか?」
「え、あ・・・」
俺は濱部社長を恐る恐る見た。
「頼…賭けは俺の勝ちだな…」
えっ?社長の言葉に目を円くした。
「…そのようだな…永遠はくそ真面目だから…手は出さないと思っていたが…どうやら、俺の思い違いだったな…」
「賭け??社長…賭けって何ですか??」
俺は社長に詰め寄った。
「…永遠君好みの小池さんを秘書に抜擢したのは…俺と頼の賭けの為だ」
「俺は手を出さない方に…辰真は手を出す方に賭けた」
「そんな…じゃ最初から…社長は・・・」
「退職まで後三ヵ月と言う所で…永遠も…」
「酷いですよ!!社長」
「ゴメンゴメン…」
「・・・辰真…話を戻すが…年内を目途に永遠を返して欲しい」
「・・・やはり…具合が悪いのか?」
「まぁな」
最初のコメントを投稿しよう!