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父さんと共に一緒に来ていた高井田帝(タカイダミカド)副社長が代わりに何も知らない俺に説明をした。
「社長は腎不全を患っています。ずっと自覚症状が無かったから…気づいたのは最近…そうですよね…社長」
「そうだ・・・俺も全く気付かなかった・・・」
「腎臓は機能を失うと回復する事が無い場合が多い」
「悪化すると…人工透析しないといけないって事?」
「最悪そうなるかもな」
「・・・永遠君が『クリスタル』の社長か・・・」
「高井田副社長が先に社長に就きますよ…そうですよね」
「ん、あ・・・そうだな…永遠君には副社長に就いて貰うつもりだ…ねっ、社長」
「そうだな・・・そう言う話だから…辰真…頼む」
「・・・賭けには勝てたし…永遠君…責任を持って小池さんとは結婚するんだぞ・・・」
「あ・・・はい」
もう少し周防課長の言っていた背徳の極みを体現したかったけど、俺達のヒミツの恋愛は一ヵ月も経たずも終わりを告げてしまった・・・
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