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「愛…槇村先生に文句言っても仕方ないだろ?」
「そうよ。今生まれたら、未熟児よ…この子の為にも頑張って…」
俺と母さんが挫けそうな愛を励ました。
「・・・波瑠だけにしとけば良かった…」
「・・・いい加減にしろっ!!この子だって必死に君のお腹の中で生きようと頑張ってるのに…自分の思い通りにならないからって…この子の存在を否定する言い方は止めるんだ…可哀想だろ?俺だって君と子供の為に最善の力を注いでいる」
「それが産科医である貴方の仕事でしょ?偉そうに…私に説教しないで」
「・・・」
愛と槇村先生の間に険悪な雰囲気な漂う。
「・・・槇村先生の言う通りだ…愛…俺も深幸もお前を甘やかし過ぎた…永遠は次期神宮寺家の後継者として厳しく育てて来た。でも、お前の事は…愛には後でしっかりと言い聞かせますので…槇村先生、許してください」
「神宮寺社長に頭を下げられたら…困ります。俺も言い過ぎました…唯、お腹の中の子が可哀想に思えて・・つい・・・キツい事を愛さんに言ってしまいました…俺の方こそすいません」
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