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槇村先生は回診を終えて出て行った。
「担当医替えて貰う事出来ない？」
「それは…難しいと思うわよ…愛」
「・・・私…槇村先生が嫌いなのよ…」
愛は好き嫌い激しいからな・・・
「・・・全く愛お前にはほとほと呆れる…彼は東亜の産科医の中でも一番有能なんだぞ…だから、あの若さでハイリスク妊娠の担当責任者なんだぞ…」
「・・・茶髪でチャラそうだし…高校時代に交際していた後藤君に似てるし。そんなに有能には見えないけど…」
「まぁーいい…これ以上彼に迷惑を掛けるワケにも行かない…伊集院院長に相談して、担当医を替えて貰おう…それでいいんだな…」
「いいわよ…お願いね…お父さん」
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