2235人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は電話を切り、香音に説明した。
「誰からですか?永遠さん」
「母さん…愛のヤツ…絶対安静だと言われたのに…勝手に動いて・・・帝王切開だって」
「それは大変です…急いで東亜に行かないと」
「切迫早産で妹の愛さん…入院していただっけ?」
「はい…そうです…拓真さん」
「確か相手は…フラワーアーティストの緑川奈都也さんでしたね…」
「二人共ゴメン…俺達急いで東亜に向かうよ」
「どうせタクシーで行くんだろ?俺が連れて行ってやるよ…永遠」
「ありがとうございます。拓真さん」
********
私達は副社長の車で『東亜医科大付属病院』に向かった。
『愛さんの事が気になっていたんだ』と副社長の一緒について来た。
私達が着く頃には既にオペは終了していた。
しかし、愛はオペ後、ICUに運び込まれ、今は家族も面会謝絶の状態だった。
執刀医は槇村先生で、術後説明も終わっていた。
私達は神宮寺社長夫妻から説明を一階のカフェスペースで訊いた。
最初のコメントを投稿しよう!