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目の前にいるこれは、私の知るステラ様からは程遠い。同じ姿をしているが、全く別の存在だった。それは私の心を容赦なく荒し、踏みにじっていく。
私は怒りで震えた。
――これは私のお嬢様ではない。
お嬢様の肉体を乗っ取った、何かだ。
「そう、今日からは新しく生まれ変わった私だと思って接してくれる? 一から始めるつもりで」
「……っ」
ステラの皮を被ったそれは朗らかに笑って馬車に乗り込んだ。
私は耐えきれなくなり、ピストルホルダーから銃を抜く。
その銃口を肉の的に向け、私は引き金を引いた。
だが、弾丸はそれの息の根を止めるに至らなかった。不甲斐ないことに動揺して狙いがブレたのだ。弾丸はその脚を貫き、白いパンツが赤く染まる。
「痛ああい!」
それは絶叫しのたうち回った。綺麗な顔が涙と涎でぐちゃぐちゃになる。銃を構える私を見ると、それは震え上がった。
私の気分次第で生きるも死ぬも決す。全ては私の掌の中にあるのだ。
その、得も言われぬ快感。
「助けて欲しいか?」
こくこくと頷く。
「ならば跪け。今日から私が貴様の主人だ」
――その日からステラは私の雌奴隷になった。
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